お客様はもちろん、社員に対しても
「人間性の尊重」を大切にする

―　経営方針はどのようなものですか。

　当社は創業して９０年を超えましたが、一貫して変わらない経営方針が
あります。それは一言で言えば、「人間性を尊重する」ということです。
技術の発展などで世の中はどんどん変わっていきますが、時代が変わっても
人間の本質は変わりません。人間の本質が変わらない以上、人と人との付き合い
で一番大切なものは、互いを尊重し、信頼関係を築くことだと思っています。
ですから、お客様に心から信頼していただけるように、常に誠実な対応を
心がけることが何よりも重要だと考えています。

―　対面営業にこだわっている理由はなぜですか。

　現代社会は情報があり余っていますが、それをどう解釈し、どう生かすかは人間の
仕事です。証券業の使命は投資家と株式市場の仲介ですが、当社の社員には、市況の
変動にも冷静に対処し、的確な情報を提供することで、お客様を混乱させないよう
にと指導しています。対面営業にこだわっているのも、どんな場合でも安心して
お取引きいただくためには大切なことだと思うからです。

― 「人間性を尊重する」経営方針を今後も貫いていくために求めている人材像は
　どのようなものですか。

　まずはこの仕事が好きであることが大切です。好きであれば、情熱を持って仕事に
取り組めるし、困難にも負けず、自己研鑽にも積極的になれるはずです。
また、知識の蓄積はもちろん大切ですが、マニュアル頼りではなく、機転を利かせ、
自分で考え行動できる人がいいですね。話すのが得意かどうかはあまり重視していません。
当社にもいろいろなタイプの社員がいて、的確なアドバイスがすらすらできる人もいれば、
言葉で説明するのが苦手、という人もいます。しかし、たとえ口下手でも、誠実さが伝わり、
お客様に信頼していただければ、いい仕事ができるのです。

―　入社した社員は、どのような成長の機会があるのでしょうか。また、どんな活躍を
  期待されているのですか。

　証券業全体で行っている研修への参加や資格取得の援助など、成長するための制度は
整っていますが、やはり日常の業務を通じて身に付けていくものが証券業としての重要
な血肉になっていくと思います。日頃から仕事に真剣に取り組み、常に努力を怠らない
ことが大切です。また当社には、志望してくれた人材を大切に育てていく家庭的な風土
があります。「人間性を尊重する」という経営方針は、社員に対しても貫かれている
のです。今後は証券業界へのニーズの多様化が予想され、それにどう応えていくかが
当社の課題であり、役割だと考えています。活躍のフィールドは幅広いので、当社の
良き伝統を守りつつ、自分のスタイルを確立して頑張っていただきたいと思います。